食材の種類で見るおせちの定番具材

おせちには数多くの具材が使われていますが、具体的にどのような食材が定番なのか、意外と知らないかもしれません。
おせち料理は一般的に祝い肴・口取り・焼き物・酢の物・煮物の5種類に分けられ、魚介類から野菜、豆類まで幅広い食材が使われています。
ここでは、食材の種類ごとに定番の具材を紹介します。
海の幸
海の幸は、焼き物や祝い肴を中心に、おせちに欠かせない具材です。
鯛は尾頭付きの塩焼き、海老は姿煮やうま煮、鰤は照り焼きなど、魚介類はそれぞれの特徴を生かした料理に仕上げられます。
鯛や海老は縁起のよい姿や名前にちなみ、鰤は出世魚として、お正月の食卓で親しまれてきました。
祝い肴に使われる数の子はニシンの卵で、プチプチとした独特の歯ごたえが特徴です。
また、カタクチイワシの幼魚を甘辛く炒り煮にした田作りも、昔からおせちに使われてきた魚介類の一つです。
このほか、いくらの醤油漬けや鮑の煮貝、昆布巻きなどもよくおせちに入っています。
山の幸
煮しめや酢の物には、れんこんやごぼう、里芋など、根菜を中心とした山の幸がよく使われます。
れんこんは穴が空いていることから先の見通しがよいように、ごぼうは地中深く根を張ることから暮らしが安定するようにとの願いが込められた具材です。
また、親芋から子芋が増える里芋は子孫繁栄を表し、亀の甲羅に見立てた六方むきにして煮ることもあります。
大きな芽が出るくわいも「芽出たい」に通じる縁起物で、うま煮や含め煮が定番です。
にんじんは梅の花の形に飾り切りして煮しめに加えるほか、大根とともに細切りにして甘酢で和えれば、紅白なますになります。
豆・木の実・海藻
豆や木の実、海藻も、おせちによく使われる食材です。
黒豆や栗は甘く煮て、昆布は魚介などを巻いて煮含めるなど、食材によって調理方法が異なります。
黒豆は、黒い大豆を砂糖やしょうゆで甘く煮た料理で、「まめに暮らせるように」という願いが込められた料理です。
一方、栗きんとんは、さつまいものあんに栗の甘露煮を合わせたもので、その黄金色には豊かな一年への願いが込められています。
昆布は「よろこぶ」に通じる縁起のよい食材です。
昆布巻きは、鮭やにしん、野菜などを昆布で巻き、しょうゆや砂糖、みりんで煮含めて作ります。中に巻く具材は地域や家庭によって異なり、好みのものを選べるのも特徴です。
卵・練り物
卵や魚のすり身を使った料理には、伊達巻や錦玉子、紅白かまぼこなどがあり、おせちでは主に「口取り」に分類されます。
伊達巻は魚のすり身に卵を合わせて焼き、巻きすで巻いたもので、巻物に似た形から学問の成就を願う料理です。
錦玉子は、ゆで卵の黄身と白身を別々に裏ごしし、重ねて蒸したもの。黄色と白の二色を金と銀に見立て、縁起のよい料理とされています。
紅白かまぼこは白身魚のすり身を蒸して固めた練り物で、半円の形が初日の出を思わせます。
伊達巻や錦玉子とは違って甘さが控えめのため、甘い料理が続いたときの箸休めにもなるでしょう。
肉や洋風の具材
最近のおせちでは、ローストビーフやスモークサーモンといった洋風の具材もおなじみになってきました。
ローストビーフは定番の具材と違って縁起の意味はありませんが、華やかな見た目がお祝いの席にふさわしく、今では欠かせない存在です。
スモークサーモンは、玉ねぎと合わせたマリネなどでさっぱりと味わえます。
合鴨のスモークやロースト、チーズを使った料理も、洋風のおせちでよく見かけるようになりました。
中華風のおせちでは、縁起のよい海老を使った海老のチリソースが定番です。
和洋中の料理を組み合わせたおせちなら、黒豆や伊達巻などの定番だけでなく、肉料理や洋風の前菜も一度に味わえます。
手作りしやすい具材と市販に任せたい具材

おせち料理には、自宅で比較的簡単に作れるものもあれば、下ごしらえや調理に時間がかかるものもあります。
すべてを手作りしようとすると負担が大きくなるため、市販品を上手に取り入れるのもおすすめです。
ここでは、比較的手作りしやすい具材と手間のかかる具材、市販品との組み合わせ方を紹介します。
比較的手作りしやすい具材
紅白なますや酢れんこん、田作り、たたきごぼうは、比較的手作りしやすい具材です。普段のおかずにも生かせるものが多く、初めてでも取り組みやすいでしょう。
どれも材料が少なく、大根やにんじん、れんこん、ごぼうといった身近な食材と家にある調味料で作れます。
紅白なますは千切りにした野菜を甘酢で和え、酢れんこんはさっとゆでて甘酢に漬けるのが基本で、短い時間で仕上がります。
田作りは小魚を炒って甘辛いたれをからめる、シンプルな料理です。たたきごぼうも、ゆでたごぼうを軽くたたいてごま酢で和えれば完成します。
根菜は複数の料理に使い回せるため、まとめ買いすると準備がはかどります。
手間や時間がかかる具材
黒豆や数の子、伊達巻、昆布巻き、煮しめなどは、下ごしらえや調理に時間がかかるため、手作りする際には余裕を持って準備したい料理です。
例えば、黒豆は前日から煮汁に浸し、弱火で数時間かけてじっくり煮含めます。数の子も塩抜きが必要で、塩分を抜き過ぎると風味が損なわれるため、加減を見ながら進めなければなりません。
伊達巻は焼き加減に注意しながら火を通し、熱いうちに巻いて形を整えます。
昆布巻きには昆布を戻してかんぴょうで結ぶ工程があり、煮しめも野菜の種類によって下処理が異なるため、準備に時間を取られるでしょう。
さらに、鮑は殻から身を外すなど下処理に手間がかかり、伊勢海老は食材そのものが高価なため、自宅で調理する場合は材料費も気になるところです。
こうした料理は市販品を利用すれば、下ごしらえや調理の負担を減らしながら、おせちに取り入れられます。
手作りと市販を組み合わせるのも一つの方法
手作りと市販を組み合わせれば、好きな料理を自分で作りながら、準備にかかる時間を減らせます。
具体的には毎年作り慣れている煮しめや家族に好評の一品だけを手作りし、黒豆や伊達巻などは市販品を購入するといった方法があります。
反対に、市販のおせちを中心に用意して、手作りの料理を一品か二品ほど加えるのもよいでしょう。
手作りの料理は、お重に詰めずに別の器に盛り付けても構いません。
市販のおせちの横に並べるほか、お重を使わず、一人分ずつお皿に盛り合わせる「銘々盛り」にすれば、少ない品数でもお正月らしい献立に仕上がります。
すべてを手作りすることにこだわらず、作りたい料理と購入する料理を決めておけば、年末の準備にも余裕を持てるでしょう。
おせちの具材を三が日までおいしく楽しむコツ

手作りでも市販でも、せっかく用意したおせちは、三が日のあいだ最後までおいしく味わいたいものです。
保存方法や取り分け方に気を配ることに加え、食べ飽きた具材は別の料理にアレンジするのもおすすめです。
ここでは、具材の保存の工夫と、手軽なアレンジのアイデアを紹介します。
具材ごとの保存のポイント
おせちをおいしく食べるためには、食卓に出す時間をできるだけ短くし、料理に合った方法で保存することが大切です。
重箱から取るときは清潔な取り箸を使い、食べる分だけを器に移しましょう。残りはすぐに冷蔵庫へ戻すことで、室温に置いたままになるのを防げます。
煮物や酢の物など汁気の多い料理は、ほかの具材と容器を分けて保存すると、水分やにおいが移るのを抑えられます。
また、いくらのように加熱していない魚卵や、水分の多い伊達巻などは傷みやすいため、特に保存状態に注意が必要です。
保存できる期間は具材や商品によって異なります。手作りのおせちは早めに食べ切り、市販品は表示された保存方法や消費期限・賞味期限を確認しましょう。
食べ飽きたときの具材のアレンジ
おせちの具材が余ったときは、ほかの食材と組み合わせたり、調理方法を変えたりして、普段の食事やおやつに取り入れてみましょう。
伊達巻は卵液に浸して焼けば、フレンチトースト風のおやつになります。
黒豆はヨーグルトにのせ、好みのフルーツを添えるだけで、手軽なデザートに。栗きんとんも牛乳やバターを加えてなめらかにし、形を整えて焼けば、スイートポテト風に仕上がります。
煮しめが余った場合は、具材を細かく刻んで温かいご飯に混ぜ込むのがおすすめです。
煮しめにはすでに味が付いているため、味を見ながら調味料を少し足す程度で、具だくさんの混ぜご飯が作れるでしょう。
甘い料理はおやつに、煮物はご飯ものにと、具材の特徴を生かしてアレンジすれば、余ったおせちも無理なく食べ切れます。
具材で選ぶハルメクのおせち

定番の具材を王道の味わいで楽しみたい人もいれば、ひと味違う料理を楽しみたい人もいます。
市販のおせちも商品によって料理の内容が異なるため、どのような具材が入っているかを確認して選びたいところです。
ハルメクのおせちは、具材や味付けにそれぞれ特徴があり、好みに合った料理を中心に選ぶことができます。
ここでは、具材の特徴から選べる2つのおせちを紹介します。
定番の具材と豪華食材を味わうなら「福寿」2人前

手間のかかる定番料理も、特別な食材を使った豪華な料理も食べたい人には、ハルメクのおせち「福寿」2人前がおすすめです。
長角重1段と銘々重2段に36品目を盛り込んだ「福寿」。祝い肴三種には、五万米・数の子美味出汁漬・金箔丹波黒豆煮が選ばれています。
黒豆や数の子は下ごしらえに時間がかかり、伊達巻は焼き加減や巻き方にも慣れが必要な料理です。
昆布を戻して鰊を巻き、じっくり煮含める鰊昆布巻も含まれているため、こうした料理を一から手作りする手間を省けます。
さらに、鮑旨煮や車海老芝煮、いくら醤油漬、雲丹新丈といった、家庭では調理する機会の少ない料理が入っているのもうれしいところ。

ローストビーフや栗と柚子のチーズケーキもあり、伝統的なおせち料理だけでなく、肉料理やデザートまで食べられます。
「福寿」は1人前・2人前・3人前・4人前・6人前の5種類を展開。食べる人数に合わせて選べます。
定番の具材と新しい味わいで楽しむなら「彩」1人前

定番の具材をひと味違う料理で食べたい人には、ハルメクのおせち「彩」1人前がおすすめです。
一段重に28品目を盛り込んだ「彩」では、黒豆と金柑のジュレ仕立てや、こはだ酢漬レモン仕立て、蟹のレモン仕立て黄味酢掛けなど、おなじみの食材に工夫を凝らした料理が目を引きます。

海老のチリソースや中華風くるみ飴炊き、スモークサーモンケッパー添え、いちじく入りクリームチーズといった和洋中の料理もあり、甘いものからさっぱりしたものまで味付けもさまざまです。

五郎島金時の栗きんとんや真鯛若狭地焼若草味噌掛けなど、昨年から入れ替え・改良された料理も見逃せません。

合鴨治部煮は読者試食会の声をもとに厚さを見直し、子持ち鮎甘露煮は頭から骨までやわらかく炊き上げるなど、食べやすさにも工夫が施されています。

「彩」は1人前・2人前・3人前・4人前・6人前の5種類があり、一人でゆっくり食べたいときも、家族でさまざまな料理を楽しみたいときも、好みに合わせて選べます。
具材を知ればおせちの準備も楽しみも広がる
おせちには、魚介類や根菜、豆類、卵など、さまざまな食材が使われています。
昔ながらの縁起物に加え、最近では肉料理や洋風の食材を取り入れたおせちも見られるようになりました。
具材の特徴を知っておくと、手作りする料理や市販品で購入する料理を考える際にも役立ちます。
作り慣れたものは自分で作り、下ごしらえに時間がかかる料理は市販品を利用するなど、無理のない方法で準備を進めましょう。
用意したおせちは、保存方法や取り分け方に気を配ることも大切です。
余った具材は、傷んでいないことを確認したうえで別の料理にアレンジすれば、最後まで無駄なく使い切れます。
今年のお正月は、食べたい具材を中心に、好みに合ったおせちを選んでみてください。
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