1.値段をつけられない「思い出の服」が悩み
40年前のディスコ服と黄色のセットアップ

目黒さんのクローゼットには、時代を象徴する服たちが眠っていました。
「40年くらい前に買ったものですが、ほとんど履いていなくてキレイなんです」と言うグリーンのパンツ。「当時大流行していたニコルのショップで購入したもの。六本木などにあったディスコにお出かけする時に着ていた思い出の服です」

また、30年ほど前の出産後に「体重が戻ったら着たい」とご褒美に買った黄色のスカートとブラウスのセットアップは、結局ほとんど着用できず。「娘が一度だけ着てくれましたが、ずっと大切に保管したままでした」と言います。
目黒さんは、これらのほとんど着ていない状態の大切な服を捨てることに強い抵抗を感じていました。
「質も良いから新品みたいにきれいですし、もったいなくて捨てられませんでした」

リサイクルショップでは解決しない「思い出の値段」
「リサイクルショップに服を持って行ったこともあります。でも、大量に持って行っても数百円にしかならなかったりして。思い出に値段をつけられる感じもいやなんです」と目黒さん。
服の物理的な価値と、持ち主にとっての思い出の価値とのギャップは多くの方が共感するポイントではないでしょうか。「古着でワクチン」は、この「思い出の値段」という心理的な壁を乗り越えるきっかけになりました。
「ワクチン寄付につながって、子どもの命が救えるなら、と思い切ることができました。どうせなら、人の役に立つ手放し方をする方がいいですよね」
2.夫、娘たちのクローゼット整理にも

目黒さんの家には、成人して働いている3人の娘さんの服もたくさんありました。また、「夫も服が好きで、たくさん持っています」とのこと。
今回はその中から、娘さんたちの制服や夫のスーツも手放すことにしました。
「制服はクリーニングに出したきれいなまましまってありました。夫のスーツは、ニコルのもので大切にとっていたみたいです」
また、目黒さんご自身が娘さんの入卒園の際に着用した白と紺のスーツも「記念写真は残っているからいいかな」と割り切って手放すことにしました。

家族で実感!「クローゼットに隙間ができた!」

家じゅうから、捨てられなかった服、着ていない服、バッグや靴が集まりました。その結果、娘さんからは「クローゼットに隙間ができた!」という喜びの声が。
目黒さんも「この家に引っ越してきたぶりじゃないかしら」と驚くほど、クローゼットに余裕ができたそうです。
大切な服を捨てられずにいた目黒さんのご家族にとって、「古着でワクチン」は、それらを気持ちよく一度に手放す絶好の機会になりました。
3.「古着でワクチン」の片付けで、心にも新たに余裕が

目黒さんは、「こういう機会がないと手放せないから、すごくよい取り組みだと思いました」と古着でワクチンの仕組みに満足してくださいました。
かつてリサイクルショップで感じた「思い出に値段がつけられる」ことへの嫌悪感は、「古着でワクチン」ならワクチン寄付という形で社会貢献に繋がることで解消されました。
「回収キットに詰めて行くだけでいいのもラクですね。たくさん入るからどんどん詰めて行きました。
クローゼットに久しぶりに隙間ができたことで心が軽くなって、新しいことにチャレンジしたくなりました」

着ないけれど捨てられない服のある方、ぜひ「古着でワクチン」で、心とクローゼットに新しい隙間を作ってみませんか。
4.着なくなった服が子どもの命を救う、ハルメク版「古着でワクチン」とは?

特別版「ハルメク 古着でワクチン」は「古着deワクチン」を運営する日本リユースシステム株式会社と協力し、生まれたサービスです。

通常は中サイズ一口につきポリオワクチン5人分の寄付となりますが、「ハルメク 古着でワクチン」なら、中サイズ1点を購入いただくと、開発途上国の20人の子どもたちにワクチンを寄付できるのです。
通常は598円かかる送料は無料。袋に詰めた後も、回収キットは着払いで送れるため、追加料金は一切かかりません。
また、通常は着物は対象外ですが、着物をたくさんお持ちのハルメク読者のため、特別に着物も詰めてOK。たくさんの方に使っていただきたくて作ったサービスです。

特別版「ハルメク 古着でワクチン」3,980円(税込)の回収袋はハルメク通販サイトから注文できます!
撮影=中川まり子