1.気づいたら外反母趾……私たちの「はじまり」

田村 「今回、社内にも外反母趾仲間がたくさんいて驚きました! それぞれ外反母趾に気づいたきっかけを教えてもらえますか?」
住井 「私は物心ついたときから外反母趾。小学生のとき、プールの授業でみんなの足を見たら自分とちょっと違って“あれ?私の足、変かも”って気づいたの。
それまでは、母親と同じ足の形だったから特に不思議に思わなかった。“うちの家系はこういう足なんだな”くらいに受け止めていました」

金田 「私も母が相当な外反母趾。母の靴って履いた跡がボコッと出てるんです。それを見て“うわ、すごい足だな”って思った記憶があります。自分もそうなるだろうと薄々、感じてました。
私は右足だけ特に出ていて。たまたま仕事で足型を測ってもらったとき、その形を見て衝撃でした。アーチもつぶれてるって言われて。このとき“私の足、おかしいんだ”ってちゃんと自覚しましたね」

和田 「みなさん長い付き合いなんですね……! 私はここ10年ぐらい、靴を脱いだときに親指の付け根が真っ赤になっていることが増えて。“これってもしかして私も外反母趾なんじゃない?”って気づきました。
若い頃はむしろ扁平足の方が気になってたんです。だからパンプスやヒールなんて、履かないのが当たり前だったなー。20代のころから“履ける靴しか履かない”が私のスタンスでした」

2.外反母趾は「おしゃれと痛みのせめぎ合い」
田村 「私もそうですが、外反母趾だと靴選びに本当に苦労しますよね?」
住井 「洋服の好みもあって、私はスニーカーよりパンプス派。なのにパンプスが入らない! 外反母趾のところでカッと止まっちゃって。
本当は22.5cmなのに外反母趾をねじ込むために23.5cmを買って、ブカブカだから足首にストラップがあるタイプで脱げないようにしていました」
和田 「わかるー! 私もパンプスにチャレンジしてた頃はパッチン留めマストでした。ヒールは1cmか2cmまで。かわいいパンプスは、見た瞬間に“これは無理”って判断しちゃいます。
スニーカーすら選ぶのが大変で、細身のブランドだと夕方、痛くなっちゃう」
住井 「夕方にはもう歩けないよね。夕方になるとデスクの下でこっそり靴を脱いでたりするもん(笑)」
金田 「若いころは痛みもなくて普通にパンプスを履いてたけど、今は冠婚葬祭くらいしか出番がないです。
私はおしゃれをあきらめて、ラクなフラットシューズにシフトしちゃった。それでも夕方になると痛いから、結局どっちを取ってもダメ。おしゃれを取ると歩けない、ラクを取っても痛い。選択肢がすごく狭いんですよね」
住井 「ようやく“足に合うブランドを見つけた!”と思ったら生産終了のお知らせがきて、がっかりしたこともあります」
金田 「結局、かわいい靴は“見るだけ”。だから最近はお店で靴を見てもワクワクしなくなってきました。これが一番悲しいかも」
3.試しては挫折……続かない外反母趾のケアのリアル
田村 「私は病院にも通いましたが、みなさんはどんなケアをしてきましたか?」
和田 「当然ですが絆創膏は常備してますね。外反母趾に当たらないように大きめの靴を買うから、合わせるためのインソールもいくつも持っています」
住井 「私は病院で矯正器具を作ってもらったこともあったけど、分厚すぎて靴が入らない! 1万円以上したのにポイッてしちゃいました。
おしゃれもしたかったし、結局、全部続かなかったですね。手術を考えた時期もありましたが、長期間の入院が必要とわかってやめました」
和田 「私は最近、足裏を鍛える運動をちょっとするようにはしています」
金田 「えー!えらい! 私は運動はダメでしたね。足指を広げる運動みたいな。足指を広げようとしても、つって終わり(笑)。
労力に対して得られる効果がなさすぎて、“こんなの毎日できるわけない!”って。だからケアより、代わりの靴やインソールを探す作業を繰り返してた感じかな」
田村 「共通点は“続かずに結局あきらめちゃう”ことですよね。まさに私もそうだったから、今回“履くだけ”で外反母趾をケアできる靴下を作ったんです!」
4.いざ、「外反母趾サポートソックス」を試してみた!
田村 「一般的なサポートソックスは、きつく締め付けるものが多いんです。
構造的にはラクなんだろうけど、“痛くならないために履いてるのに脱いだ時にラク”って違うんじゃない?って思っちゃったりして。だから、普通の靴下のように違和感なく履けることにこだわって作りました」
和田 「最初はちょっと疑ってたけど、ほどよいサポート感が安心で、例の細身のスニーカーで歩いても夕方まで痛くならなかったから驚きました。
階段もスイスイ上れた! サポーターのように重ねないで済むから蒸れないし、綿素材だから肌ざわりもいいですね」
住井 「これ、薄いのに指をちゃんと押し広げてくれるのがすごいよね! シリコンと編み地のおかげなのかな。“私の親指と人差し指、今ぐっと広げてもらってる!”って、ちゃんと実感できました。
薄いからパンプスのときも履けて、ラクすぎて3cmのヒールでもダッシュできそうだったよ(笑)」
金田 「足袋タイプっていうのもいいですよね。こういうサポートソックスって五本指が多いけど、五本指って履くの面倒だし洗濯も大変で苦手だったから。
履いた瞬間に“あ、これなら続けられる!”って思えました。普段の靴下の一足として自然に生活に取り入れられるのがありがたい!」
5.これからの「外反母趾ライフ」を、少しでも楽しく・ラクに
金田 「これまで、痛みに悩みながらもだましだまし生活してきましたが、今は“これがある”って思えるだけで安心できる。年齢とともに進行してきても、ちょっと未来が明るい気がします!」
和田 「うんうん、痛みとどう付き合うかということばかり考えてあきらめの気持ちでいたけど、これなら前向きになれますね」
住井 「これがあれば美術館でも痛みを忘れてゆっくり歩けそう! 靴下一足で、こんなに楽しみが増えるんですね」
和田 「あとは、今のベーシックな色も便利そうだけど、これなら普段からずっと履けそうだから洗い替えや気分転換にバリエーションが増えるといいですね。長さがあるタイプとか、華やかな色があるといいな」
住井 「私も色や柄がほしい! 猫柄がいいな(笑)。外反母趾ケアというより、おしゃれアイテムのひとつとして取り入れられるようなバリエーションがあれば最高ですね」
田村 「夢が広がりますね! もっともっと多くの人に届けられるように、前向きに検討していきます!」
撮影=田所瑞穂
6.靴下でサポーターも兼ねる「ラクに歩ける外反母趾サポートソックス」
10代の頃から外反母趾に悩む田村が開発した「ラクに歩ける外反母趾サポートソックス」が、9月から販売スタートしました!

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