生前整理はやることリスト作成から!計画的に進めるためのステップ

生前整理はやることリスト作成から!計画的に進めるためのステップ

生前整理はリスト化が重要な第一歩!ものや資産、デジタルデータを整理することで、家族の負担を大きく減らせます。さらに不要になった衣類を寄付すれば、社会貢献にもつなげられ、片付けと支援を同時に実現可能です。生前整理を実践したい人はぜひチェック!

生前整理とは?

生前整理とは?
いっこ / PIXTA

生前整理とは、自分が元気なうちに身の回りのものや書類、データ、資産などを整理して、自分や家族にとっての負担を減らす活動のことです。

高齢になってから慌てて片付けるのではなく、体力や判断力があるうちに計画的に進めることで、家族の負担を減らし、自分自身も安心して生活できます。

近年、生前整理は終活の一環として注目されていて、必要なものと不要なものを明確にすることで、暮らしをスッキリ整えられるのもメリットです。

生前整理は何をする?やることリスト

生前整理は何をする?やることリスト
mono / PIXTA

生前整理では、自分にとって必要なものと不要なものを整理し、家族が将来困らないように準備を進めますが、具体的に何をすればよいのかわからない人も多いのではないでしょうか。

そのような場合は、やることをリスト化して計画的に進めることが大切です。

身の回りのものを整理する

生前整理でまず取り組みやすいのが、衣類や家具、日用品などの身の回りの整理です。長年使っていないものや思い出の品を取捨選択することで、生活空間をスッキリさせられます。

残すものを厳選すれば、日常生活がより快適になり、引越しや介護施設への入居時の負担も減らせます。

また、処分方法を工夫して、寄付リユースにつなげることも可能です。身近な整理から始めることで、生前整理のハードルを下げ、前向きに進めやすくなります。

必要なのかの判断が難しい場合は、保管場所を一時的に変え、時間をおいてから再度考えてみるのがおすすめです。

保管場所を移しても問題ない、使用しなかったという場合は、処分を検討しましょう。

貴重品と重要書類を整理する

不動産権利証や保険証券、年金手帳、契約書などの重要な書類、身分証明書、貴金属などの整理も欠かせません。

のちに家族が確認する際に困らないよう、これらを一箇所にまとめるか、保管場所を分散して家族に伝えておくことが大切です。

また、不要になった契約書や古い書類は処分しておきましょう。

重要なものはカテゴリごとにまとめてリスト化し、ファイルや専用のボックスで管理するのがおすすめです。デジタルでコピーを保存するのもよいでしょう。

金融資産の整理を行う

預貯金や証券口座、投資信託などの金融資産を整理することも、生前整理において重要なステップの一つです。

複数の金融機関に分散している場合は、口座を一覧にまとめて残高や契約内容を明確にしておきましょう。特にインターネットバンキングに関するIDやパスワードも最新の状態で管理して、家族がアクセスできるようにしておくのがポイントです。

また、不要な口座を解約しておくことも、のちの手続きの簡略化につながります。定期預金や積み立て商品については、満期や解約条件を確認しておきましょう。

金融資産の整理をしておけば、相続の際に残された家族が混乱するリスクを大幅に減らせます。

借金や資産を把握して記録する

資産だけでなく、借金の整理も重要です。

住宅ローンや車のローン、カードローン、未払いの税金など、すべてをリストアップして記録しましょう。一覧化しておけば、家族が予期せぬトラブルに巻き込まれるのを防げます。

記録は紙だけでなくデジタルでも構いませんが、保管場所やアクセス方法を家族にきちんと伝えておくことが大切です。

デジタルデータやアカウントを整理する

忘れがちなデジタル資産の管理ですが、生前整理では重要なポイントです。

SNSやネットバンキング、サブスクリプション、クラウドサービス、メール、オンラインゲームなどのアカウントをすべて洗い出し、IDとパスワードを安全かつわかりやすく管理します。

不要なアカウントは退会し、思い出の写真や動画はバックアップを取って整理しましょう。

家族がアクセスできるように情報を共有することで、自分がいなくなった後にトラブルが起こるのを防ぎ、家族の負担を大きく軽減できます。

相続や遺言書を準備する

遺産トラブルを防ぐために、遺言書の作成は必須です。

公正証書遺言を用いて財産の分け方を明確にしておけば、自分の意思を確実に残せるだけでなく、法的にも有効で、遺産の明確な分配や遺言執行がスムーズに進みます。

また、相続税対策や贈与計画を専門家に相談するのも有効です。早めに準備しておくことで、自分の意思を反映した形で大切な資産を引き継ぐことができ、安心感にもつながります。

エンディングノートを作成する

エンディングノートとは、自分の人生の終末期や自分が亡くなったときのさまざまな希望、情報、家族への想いなどを記録しておくノートのことです。

継続的に更新できるため、身近な終活ツールとして広く活用されています。

例えば、医療や介護に関する意思、葬儀やお墓の希望、財産や重要書類の所在、連絡先リスト、家族や親しい人への感謝の気持ちなどを記すことが可能です。

法的な力はありませんが、自分の意思を明確に示すと同時に、家族が面倒な手続きや準備を進められるようサポートする役割があります。

インターネットで検索すれば、記入例やテンプレートも多数公開されているため、参考にしてみるとよいでしょう。

やることリスト作成後のステップ

やることリスト作成後のステップ
hellohello / PIXTA

生前整理のやることリストを作成したら、次は実際に行動に移すための段階に進みます。

リストを作成しただけでは進まないため、優先順位を決めて計画を立て、実行していきましょう。

また、一度やったら終わりではなく、ライフスタイルや資産状況の変化に応じて定期的に見直しを行うことで、安心感を持続させられます。

ここでは、やることリスト作成後のステップを紹介します。

優先順位を決めて計画を立てる

生前整理は計画的に進めることが重要です。

一度に進めようとすると負担が大きく、途中で挫折してしまう可能性もあるため、まずはすぐに取り組めることと、時間や専門知識が必要なことに分け、優先順位を決めましょう。

すぐに始めやすいのは、達成感を得やすくモチベーションが続きやすい衣類や日用品の整理などの簡単な作業です。

無理のないスケジュールを立て、1日30分や週末に1時間といった短時間や、「今日はこの引き出し」「次はこっちのクローゼット」といったように、少しずつ分けて取り組むのがおすすめです。

実際に行動に移す

リストと計画が明確になったら、ものの仕分けや整理、売却、重要書類の整理、遺言書作成の手続きなどを始めていきます。

大きな作業は細かく分割し、無理のない範囲で進めることが大切です。進捗状況はチェックリストや手帳を使ってわかりやすく管理し、完了したら必ず記録に残しましょう。

家族や信頼できる人と内容を共有する

生前整理は一人で抱え込まず、家族や信頼できる人と情報を共有することが大切です。

資産や重要書類、デジタルアカウントの管理方法などを伝えておくことで、いざというときに家族がスムーズに対応できます。

また、内容をオープンにすることで誤解やトラブルを防ぎ、家族の絆を深めるきっかけにもなります。

信頼できる人を選んで、一緒に作業を行うのもおすすめです。

必要に応じて専門家に相談する

相続対策や遺言書の作成、税金の問題など、自分だけでは判断が難しい部分は、専門家に相談すると安心です。

弁護士や税理士、行政書士、ファイナンシャルプランナーなど、それぞれの専門分野に応じたアドバイスを受けることで、のちのトラブルや税負担のリスクを減らすことにつながります。

特に不動産や金融資産が多い場合は、早めに相談しておくのがおすすめです。専門家の知識を活用して、自分と家族にとって安心できる生前整理をしましょう。

定期的に見直し・アップデートする

生前整理は一度やったら終わりではなく、定期的な見直しが欠かせません。

生活環境や資産状況、家族構成は時間と共に変化するものです。新たな借り入れが増えたり不用品が再びたまったりすることもあるため、1年に1回程度は内容を確認し、リストやエンディングノートを最新の状態にアップデートしましょう。

定期的に見直すことで、常に準備が整った状態になり、自分だけでなく家族にとっても安心感が増します。

生前整理を社会貢献につなげる!衣類の寄付という選択肢

生前整理を社会貢献につなげる!衣類の寄付という選択肢
タカス / PIXTA

生前整理で不要になったものは、ただ処分するだけでなく、社会貢献につなげることもできます。

家具や日用品などをリサイクルやリユースに回すのも一つの方法ですが、特に活用しやすいのが衣類の寄付です。

ここでは、生前整理で不要になった衣類を寄付するメリットを紹介します。

寄付やリユースで社会の役に立てる

生前整理で出た着なくなった服は、捨てるのではなく寄付やリユースという形で必要としている人の手にわたるように処分すれば、整理と同時に社会の役に立てられます。

例えば、状態のよい衣類やバッグなどはNPOやボランティア団体、被災地支援の活動に回すことが可能です。

また、リユースショップや回収サービスを利用すれば、不要になったものを循環させられるため、環境保全にもつながります。

このような取り組みは、単なる片付けではなく誰かを助ける行動になります。自分では使わなくなったものでも、他の人にとっては必要な品になることも少なくありません。

生前整理を通して、ものに第二の役割を与えられます。

生前整理で出た衣類を寄付するメリット

生前整理では、特に衣類は多く出やすいアイテムの一つです。

衣類を寄付するメリットは多いですが、まずは必要とする人の生活を支えられる点が挙げられます。

国内外の支援団体や福祉施設を通じて、開発途上国などの支援や医療活動に役立てられれば、不要になった衣類が「誰かの役に立つ資源」へと生まれ変わることにつながります。

さらに、衣類を寄付することによる環境面でのメリットも大きいものです。

衣類を寄付やリユースに回して排気量を減らせば、焼却処分によるCO2の排出量を減らして環境負荷を軽減できる可能性があります。これは、SDGs(持続可能な開発目標)にも直結する取り組みです。

そして何より、「誰かの役に立てた」という実感は、自分にとっても大きな心の満足につながります。生前整理を単なる片付けから社会貢献に発展させられるのが、衣類寄付の大きな魅力だといえるでしょう。

「ハルメク 古着でワクチン」で生前整理を社会貢献に

古着でワクチンのメリット

生前整理で出た衣類を処分する際、社会貢献につなげたい方におすすめなのが「ハルメク 古着でワクチン」です。

ハルメク公式通販サイトで専用回収キットを購入し、不要な服や靴を段ボールに詰めて送るだけで、「認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)を通じて、20人分(中サイズの場合)のポリオワクチンを開発途上国の子どもたちに届けられます。

これまでに約347万人分のワクチンを寄付していたという実績があります。(2020年4月6日〜2025年7月の販売数に準ずる)

約347万人分のワクチンを寄付

また、回収された衣類はカンボジアを中心とした開発途上国で販売されますが、現地の直売所での販売を、現地の障がいのあったりストリートチルドレンだった若者が担っているのも特徴です。

古着でワクチンのカンボジアスタッフ

さらに、国内の福祉作業所で回収キットの作成が行われていたり、日本で集めた古着を一度インドへ送り、現地の女性たちによって仕分け作業が行われていたりなど、国内外で雇用の創出につながっています。

片付けと開発途上国への支援を同時に実現できる「ハルメク 古着でワクチン」は、安心して参加できる社会貢献の方法としておすすめです。

生前整理はリストを作って少しずつ達成しよう!

生前整理は暮らしをすっきり整えるだけでなく、将来的な家族の負担を軽くするためにも大切な準備です。

やることをリスト化し、優先順位をつけて計画的に進めれば、無理なく実行できます。

書類や資産、デジタルデータの整理も相続や手続きのトラブル防止のために重要ですが、不用品の処分は取り組みやすく、やり方によっては社会貢献にもなります。

ぜひ、生前整理に前向きに取り組んで、自分自身の安心と家族への思いやりを形にしてみてください。

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